診療時間外に急変した人を全力で救うのはそろそろやめないかい?

 厚生労働省は、地域の在宅医療・介護を充実させるため、2014年度から24時間態勢の「機能強化型訪問看護ステーション」(仮称)を新たに作る方針を固めた。

 訪問看護ステーションの半数程度が指定される見通しだ。厚労省は、来年2月に取りまとめる14年度診療報酬の改定の中で実現したい考えで、近く、厚労相の諮問機関・中央社会保険医療協議会で本格的な議論を始める。

 訪問看護ステーションは、常駐の看護師や保健師理学療法士らが医師の指示を受けて各家庭を回り、血圧測定、リハビリなどを行っている。機能強化型は、ケアマネジャーを増やし、24時間態勢で終末期の看取(みと)りや、難病・重症患者の受け入れなどを行う。現ステーションで実施している例もあるが診療報酬が十分でないため、機能強化型では診療報酬を加算する。看護師らが利用者の自宅に近い場所から訪問できるよう、複数の「サテライト(出張所)」を構えることもできる。機能強化型は、病院や診療所、介護施設との橋渡し役も期待されており、看護師らが利用者一人ひとりの状態を見ながら、ふさわしい医療・介護サービスを見極めて、重症化するのを防ぐ。


まぁ、。なんだ。
看取るにしろ、救急へ走るにしろ。
受け入れ先病院を確保してから、、、こんな事業は始めて欲しいものだと、2時救急をやっていた医者からすると本気で思うわなと。

とりあえず。
あきらめてもいいのか、全力でやった方がいいのか。
それすらわかんない患者を、真夜中の2時3時に初診で担ぎ込まれても
どうすりゃええねん!って話で。
複数のサテライトを作れる一部の勝ち組訪問看護ステーションに地域が駆逐され、そこでしかサービスを受けられないので、サービスはますます低下。どうせそういう成功する介護事業をやって経営しているのは金の亡者であることが多いだろう、、、(極度の偏見w)から、儲からなくなればあっさりと撤退。そして路頭に迷う周辺住民。
って、、、感じのオチかなと思うんだけどね。

私がバイトで訪問診療をやっていた頃はウハウハだったけど。
今や、しがない開業医は訪問でもやらないと勝ち残れない時代。
でも、やったからといって、、、人件費は重く、儲からず、やらないで外来だけだとジリ貧。
そして現場の奴隷だけが、、、一生、「患者様」にこき使われ、医療現場は誰一人幸せになれず。。。

ということで。

真面目に24時間、自宅で家族で介護をしている家族からすりゃ、、、他人に責任押し付けて、どうよ?って感じだろうけど。
24時間介護をする環境がないこういうのに期待するんだろ!って話もあるし。

医療も限りある資源なんだから、。
重症化するのを防ぐのではなく
重症化しそうなものはあきらめていただく。
あきらめたくない人にはそれ相応の対価を払って頂く。
そういうのが正しい医療なんだよって早くならないかなと思うんだけどね。